▼連載第1回目
関連記事:「いつか誰かが」ではなく「今自分たちが!」古都奈良の公務員 高松明弘(その1)
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Contents
高松の熱量のルーツに迫るため、休日に話を聞いてみた

奈良市内三条通にあるNARANICLE(ナラニクル)にて

──子どもの頃は、どんな少年だったんですか?


高松:家の近くに図書館があって、タダで本がめっちゃ読めるから、『野球のひみつ』だったりとか、『相撲のひみつ』だったりとか、『お祭りのひみつ』だったりとか、そういう本をよく読んでたのをすごく覚えてます。
──なぜ教員を目指すように?
高松:学校に行ってたら先生の授業にやっぱり物足りなさを感じる部分があったりとかして、「自分だったらこうするのにな…」みたいなのを小学生のくせに偉そうに考えてたみたいな、そんなところがありました。
それをやるためには、自分自身も先生だったりとか教える立場になってみて、授業をやってみたいという思いはその時からあったので、ノートにいろいろ「こうやったらいい」っていうのを授業中に書いてるような子どもだったので、先生からすると生意気な生徒だったかもしれませんね。
──大学は教育学部だった?
高松:大学は、工学部で数学の教員免許が取れるっていう制度なので、工学部の学科を取りながら教育課程も取りました。
そして、大学の4回生の時に教育実習に行って教員免許をとりました。ずっと教員になりたいっていうのもあって、学校の教員の勉強をしていたんですよ。
先生になる前からすでに地域活動を始めていて、今やっている「 編集奈良」の元になる、「奈良東京2030年会」っていう活動をしていたんです。その活動の中で、奈良は県外就業率が全国で一番高いっていうことが分かって。
要はいくら地域の子どもたちだったりとか学生に教えたとしても、その子たちが社会人になるとその子どもたちは県外に流出していってしまう。大阪、京都、東京っていうところに出ていってしまうので、いくら教育で子どもたちに伝えたとしても、必ずしも地域が良くなるわけじゃないっていうことがわかってきたんですね。

写真:教員の頃
高松:教育を続けるのはもちろん大事ですし、教育の必要性はわかっているんですけど、それ以外の部分として「奈良県内で働ける、奈良県内で仕事ができる」っていう環境を作って、地域を良くしていくことをやらないといけないと思ったんです。いろいろ迷ったんですが、学校教員から公務員へ転職するということを決断したんです。
ーーなぜ奈良市役所の職員に?

写真:新規採用時の頃
高松:奈良市を選んだのは、自分の出身であるっていうのももちろんなんですけど、
奈良市ってめちゃくちゃ可能性があると思っていて。実は1年間に奈良市だけで1,500万人の観光客が訪れているんです。奈良県でいうと4,400万人。
それだけの観光客がいらっしゃるんですが、仕事を作る余地がある地域だと思うんですよね。例えば宿泊率が10%程度だったとしたら、それを20%、30%にしていけば、それだけお金を使ってもらえて、その分仕事が生まれるっていうことなので、観光だったりとか、ITを使った新しいビジネスだったりとか、むかし都があった奈良だからこそできる余地は、ものすごいあると思っています。
それをぜひ実現していきたいなと思っています。
現場は役所内ではなくまちの中、奈良をおもしろくするプロジェクト「編集奈良」の代表として活動中

(NA)
現在、彼が代表を務めている集団、『編集奈良』。
奈良の地域の情報発信や、奈良を盛り上げたいアツい気持ちを持つ人々をつなぐための交流イベントをおこないながら、プロジェクトを展開している。

奈良の魅力を新発見!情報発信サイト「ならマガ」の運営
Twitter:@naramaga_news


(NA)
ラジオ番組「ならマガRADIO」では、パーソナリティーも務め、奈良の地域で話題の人をゲストにトークを繰り広げる。
URL:https://naramagaradio.themedia.jp/

(NA)
また、「編集奈良」は、全世界1,000以上の都市で開催されるプレゼンイベント「PechaKucha Night」を奈良でも開催している。
URL:https://www.pechakucha.org/cities/nara


(NA)
活動内容や思いを20枚のスライドに表現し、1枚あたり20秒でプレゼンすることで、仲間や応援する人が見つかるイベントだ。
カフェでのインタビュー後、「ならマガ」に掲載したいイベントの撮影があるということで現場に同行した


(NA)
この日は、奈良市内のメインストリートの三条通で、世界的に有名なマイケル・ジャクソンの名曲『スリラー』のフラッシュモブを披露されるという。

(NA)
このフラッシュモブをおこなっている人たちの中にも、「編集奈良」が開催するイベントに参加しているメンバーがいた。

写真:フラッシュモブの出演者に撮影した映像を確認してもらう様子

──このフラッシュモブの様子を発信して人々にどう感じてほしいですか?
高松:まさにこういうことができる街なんだっていうのをたくさんの人に知ってもらえたら嬉しいなと思っています。
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編集後記

今後「編集奈良」でどんなプロジェクトを行っていくのか、何を目指すのかを共有したイベントです。


これを見れば、あなたも「編集奈良」に参加したくなる!
お楽しみに!
「古都・奈良の公務員 高松明弘」の連載記事一覧
連載記事その2(今回)
高松明弘・編集奈良SNS
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