「いつか誰かが」ではなく「今自分たちが!」古都・奈良の公務員 高松明弘(その1)

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ハル
こんにちは、ハル(@harumizuki423)です。今回は元公務員のぼくが公務員業界で最も尊敬する男であり、奈良市役所の広報戦略課の高松明弘さんのドキュメンタリーを制作しました。

 

▼高松さんを取材したいと思った理由

ぼくが奈良県で公務員として働いていた時、高松さんとは庁内の職員よりも相談しやすかったですし、話していて「奈良盛り上げていくために頑張っていこう!」ってモチベーションが上がったんですね。役所の外に出て、地域に入り込んで奈良を元気にしようとする高松さんの行動力に尊敬しています。この高松さんのことをより多くの人に知ってもらって、高松さんと一緒に活動してくれる人だったり、支援者・応援者が増えたらいいなと思っています。

 

ハル
この連載を読み終わる頃には、高松さんや「公務員」という職業に対してイメージが変わると確信しています。それでは連載第1回目はじめます。どうぞ!

 

***

既成概念にとらわれず奈良のPRのために覚悟を決めて体を張る公務員

ナレーション(以下「NA」)

日本一の糖度を誇る奈良産いちご「古都華(ことか)」の美味しさを全面に表現したこのプロモーションビデオに出演し、女子に膝枕をしてもらいながら笑顔でいちごを頬張っているのが、高松明弘、36歳。

この表情に炎上を恐れる気配は微塵も感じられない。

クレームを恐れて勝負に出られない自治体が多い中、見事なプロモーションビデオだと感じさせられた。

 

奈良県全体の広報力のアップと交流をすすめるキーパーソン

(NA)

この日は、奈良県全体の自治体の広報力をアップさせていくことを目的に、奈良県内12市で構成された「奈良県広報協会市部会」の広報担当者研修会の司会・進行を勤めていた。

高松:各自治体の担当者の実務面での強化といいますか、広報の力をつけることに力を注いでいきたいと市部会で話し合っておりまして、今回初めてこういった研修という形で講師をお招きして研修会を開催させていただくことになりました。

(NA)

今回は市だけではなく、町村にも声をかけ、奈良県全域から約40名の広報の担当者がこの研修に参加していた。各自治体で広報を担当するのは数名。配属当初は広報のノウハウもなく、役所内で孤独な存在だ。

研修会講師は、島根県江津市役所の壱岐(いき)政和さん。

広報担当7年間で培った広報誌制作のスキルや広報の考え方について知恵が共有されていく。

壱岐:住民に必要とされる広報担当になりたいと思いました。そうじゃないと住民の方に申し訳ないなと。同じ税金を払ってもらって、同じ広報誌を作る仕事をしているのに、かたや誰も読んでくれないような誌面を使ってムダに使っているような者。一方でしっかり読者に伝わるような、一緒に共感し、行動できるような誌面を作り、しっかりと費用対効果を発揮している者。同じ公務員としても、このままではいけない。そのような思いを持ったので、必要とされる広報担当になりたいと思いました。

 

(NA)約100ページのスライドを使った講義は、約2時間に及んだ。

 

高松:今、奈良県内の自治体もですね、過疎化であったり若者の県外流出であったりとかそういう課題があって、それを解決するためになんらか新しい手段を作っていく立場ですよね。

それを住民の方に納得いくように説明していくっていうのも広報の1つの役割だと思うんです。

そういう意味でわかりやすい広報についての今日のお話だったりとか、もしくは「これからはこうして行こう!」という話もあったと思いますし、次から活かせるような、すぐもう実行できるようなアイデアを今日は100ページに渡ってご説明いただきました。

 

 

研修会の受講者の感想

参加者:講師のチョイスも良かったですし、みんなが持っている悩みとか教えてもらうところがたくさんあった良い研修だったと思います。

 

高松:壱岐さんに、自治体広報誌の制作を7年やってらっしゃったスキルというかその技術をしっかり伝承していただけた機会だと思いますね。県・市町村が一体となってやっていくことがこれから奈良には重要だと思っていますので、がんばっていきましょう!

 

 

全国の広報担当者が集う自治体の広報・シティプロモーションの事例研究会でもパネリストとしても招かれる

会場の生駒市役所

(NA)

広報の先進的な事例や、住民参加を基本にまちをどのようにして活性化させていくかを考えるために開催された「シティプロモーション事例分析研究会」に、全国から約70名の自治体の広報担当者などが参加していた。

高松:奈良市役所の広報戦略課の高松と申します。今日はよろしくお願いします。

私は動画担当で、動画広報を奈良市役所で担当しています。

市のメディアとしてはこんな感じで Facebook、Twitter、You Tube、広報誌、ホームページなどいろいろあるんですが、私はFacebook、Twitter、YouTubeとホームページを担当しています。

高松:動画を毎週1本以上アップして、「奈良市動画チャンネル」というページを市役所のホームページ内に作って広報しています。同時にYou Tubeにもアップしているんですけど、最近は動画が多用されていることもあり、チャンネル登録者は2,030人になっています。

事務用のパソコンと動画編集用のパソコンを職場に持っています。

主にやっているのは、週1回の「奈良市ニュース」という動画番組をやっていて、テレビでやっていたものを今はYou Tubeでやっています。以前は奈良テレビ放送というローカル局でやっていたんですが、「もう職員でやりなさい、タダでできるでしょう」というザックリとした使命をいただきまして、それでこういう動画番組を作って広報しています。

取材する時は基本1人でカメラを持って行って、帰ってからテキストを書いて、その週に公開するという形でやっています。

イベントの情報を、テキストで書いたりとか、写真で表現することもあるとは思うんですが、これからは動画にすることによって、より関心を持ってもらえたり、リアルな情景が浮かんだりとか、そういったものに活用できるんじゃないかなと考えています。

例えば、こういった形で商店街の方々が作られたムービーも市役所のホームページで公開することによって、市民の方々が作ったものを発信する1つの媒体として使ってもらっています。

高松:最近だと、保育園に取材に行くと子どもから「これどこに載るの?」って言われた時に「テレビ」と言うと反応が良くないんですけど、「You Tube」と言うと、「え!You Tube!?」と言われることもありまして。子どもたちはYou Tubeに載る方が夢なんですね。

以前は5分番組だったんですが、尺としては1分30秒くらいの方がたくさんの人に見られている状況です。

アーティストの人とコラボしてPR動画も制作しています。

これは18歳選挙権にちなんだ動画です。

まもなく40万回再生!エンジェルは選挙権がお好き/井上涼

高松:これがまぁたくさん流れてまして(笑)

一同(笑)

 

高松:18歳選挙権の意義を伝えるのは大事だと思うんですけど、それをストーリー仕立てにして曲も入れながら公表しています。

 

 

物怖じせずに常にトライアル・アンド・エラーの精神で臨む

【質問】エンタメの動画は見てもらえる可能性は高いんですけど、例えば待機児童の問題で、「これは伝えないといけない」とか、あんまりふざけると怒られるじゃないですか。

高松:あんまりそこは考えて無くてですね。

広報はもっとガンガン行って良いんじゃないかと思っています。

ガンガン行くっていうことですね。

「それも出して良いの!?」っていうものも、まだまだ出す余地ってあると思うんですよね。結構そこのフィルターが分厚いんですけど、「もう出しちゃいました」ぐらいで…それはダメですけど。(笑)

 

一同(笑)

 

高松:決裁は取るんですけど、出しちゃう!「ここまで作り込んだんで出させてください」って、だんだん慣れていってもらって。

1回言ってもダメなんですよ行政の上の方も含めて。

2回、3回と言っていくとプランが磨かれて突破できるみたいな。

そうドンドンやっていけば、ドンドンやるってことはできると思います。

 

高松:偉そうな言い方になってしまうかもしれないですけど、やっぱり「自分がキーマンだ」と思っていくことが大事かなと思っています。課題が見つかったらそれを自分で解決するところまでやる。それを覚悟したら運命は変えられる、超えられると思っています。

それを自覚した上でですね…わざわざここに来てるっていうのも、そういう思いを持ってこられていると思うんですよ。お金、時間をかけて…家族との時間を犠牲にしてみたいな。そこまでいかないかもしれないですけど。(笑)

話している内容を覚えてなかったとしても、熱だけ持って帰っていってもらいたいですし、これをきっかけにして、次のアクションをちゃんと考えて実行してほしいと思います。

動画でも良いです。

Twitter始めるでも良いです。

何かやってみる。

失敗を恐れない。

トライアル・アンド・エラー。

ドンドンやっていきましょう!

きっかけを提供できれば幸いです。

 

 

研究会参加者の高松への印象

参加者:私は財政の仕事をしているんですけど、全然広報とか興味なく、「どういうものなのかな?」って感じで来ました。

高松さんの内容というか熱意がすごいなと。

「どういうふうに上司と折衝したら良いですか?」っていう質問に対して、「ドンドンドンドン押して行ったら良いねん!アカンかったら2回、3回と言ったら良いねん!」という普通の公務員の発想じゃないって思うんです。

 

普通の公務員だと、「こういう上司だったらこういうふうに書類を作ろう」っていう流れになると思うんですけど、そういうのじゃなく、「ドンドン熱意をぶつけることで熱量で溶かしていったら良い」っていうのは、民間企業に勤めている人でもなかなか思わないこと。ましてや公務員なのに。

高松さんはそんなことができる人なんだなっていうのが、今日はすごく印象に残りました。

 

(NA)奈良市役所FacebookページやTwitterでの情報発信はもちろん、

(NA)個人でもFacebookで奈良の情報や自身の活動を投稿。

 

(NA)「いいね」などのリアクションの数が彼の人脈の広さと評価を物語る。

前職は教員。高松の熱量の源はなんなのだろうか。

 

 

連載「その2」へ続く

 

 

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編集後記

ハル
連載第1回は、高松さんのふだんの公務員としての働き方や考え方を中心にお送りしました。次回は、高松さんの少年時代の話や元教員時代の葛藤、そして地域でどんな活動をしているのかを紹介するので、お楽しみに!

 

「古都・奈良の公務員 高松明弘」の連載記事一覧

連載記事その1(今回)

連載記事その2

連載記事その3

連載記事その4(最終話)

 

 

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▼編集奈良」ニュース

6/16(土)プレゼン交流イベント「PechaKucha Night NARA」を天理市で開催!

6/24(日)奈良で働く新社会人を応援する「奈良合同新人歓迎会」を開催!

 

 

▼ぼくは基本的にTwitterにいます

ハル(@harumizuki423

 

公務員として働くことに興味が有る人は、ぼくの電子書籍『グッバイ公務員』もチェックしてもらえるとうれしいです。

『グッバイ公務員 はじめに』 | note

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ストーリークリエイター。公務員歴14年で退職し、「ストーリー」を武器にAI時代の生き抜き方を実践するノマドワーカーへ転向。 奈良をおもしろくするプロジェクト「編集奈良」と、そのメディア「ならマガ」 で活動中。