こういった質問について、お答えします。
この記事の内容
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公務員になる前に注意すべきポイント
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就職先に迷うあなたへのおすすめ本を紹介
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公務員の仕事内容や業界のことがわかる本を紹介
この記事の信頼性
この記事を書いているぼくは、元奈良県庁で公務員として14年働きました。
また、その経験を著書「グッバイ公務員」に書いて全国出版をしています。(Amazon・楽天ブックスでも販売)
そして現在はストーリークリエイターという肩書きで、密着・インタビュー取材をして記事や動画を制作する活動をしています。
HARU(@harumizuki423)といいます。
「公務員は安定している」
「終身雇用・クビがない」
「ノルマがなくてラク」
というイメージを持っている大学生の方は多いのではないでしょうか。
あと、「公務員になる」というと、保護者も喜びますよね。
子どもである自分としても、「親を安心させたい・認められたい」と思う人も多いのではないでしょうか。
今回は、「公務員になる前に注意すべきたった1つのこと」をお伝えします。
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Contents
【発表】公務員の安定を望む大学生が注意すべきたった1つのこと
注意すべきたった1つのことは、「安定」の意味を正しく理解しておくことです。
なぜこれをお伝えしているのかというと、公務員だからといって必ずしも定年まで働けるとは限らないからです。
多くの人は、「安定=終身雇用・クビやノルマがない」というイメージではないでしょうか?
先日、記事「就活は「やりたいこと」より「安定」。2020年卒の意識調査で明らかに」を読んで驚いたんですが、大学生が今一番求めているのは「安定している会社」なんですね。
この調査は、株式会社マイナビが2001年からおこなっていますが、初めて「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」よりも「安定している会社」を求める学生の割合が高くなっています。
学生が企業を選択する際に重視するポイントを聞いた項目で、「安定している会社」が39.6%でトップとなり、2001年から19年卒の調査までトップだった「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」(35.7%)を初めて抜いた。(記事「就活は「やりたいこと」より「安定」。2020年卒の意識調査で明らかに」より)
同じ調査で学生に行きたくない会社について聞いた結果、19年連続で1位となっていた「暗い雰囲気の会社」の28.5%を抜いて、「ノルマのきつそうな会社」が34.7%がトップになった。
最近の就活生の傾向は、安定はしたいけど、必要以上のノルマは科されたくないというものになったと言える。人事の採用担当者や研修担当者はこの結果をどう受け止めるのだろうか。(記事「就活は「やりたいこと」より「安定」。2020年卒の意識調査で明らかに」より)
確かにこれまでの時代は「安定=終身雇用・クビやノルマがない」でした。
しかし、これからは違います。
このことについて深掘りして、解説させていただきます。
【注意点①】「まちの安定」がないと「公務員の安定」はない
あなたが働く自治体に人がいなくなると、仕事がなくなるので給料ももらえません。
クビになるからです。
「え?人がいなくなる?そんなことあるの?」と思う方もいるかもしれませんが、日本はこれからは人口が減っていきます。
自治体ごと「消滅」してしまう可能性があります。
ぼくもこのことを下の著書『地方消滅』で知ったときに衝撃を受けました。
人口動態統計というデータがあるんですが、これを使うと人口がどうなって行くのか見通しが経ちます。
人口は女性の出産によって決まるので急激に変化しません。
経済動向の見通しよりも人口の見通しは精度が高いんですね。
この事実は事実として把握して、自分がこれからどうなっていきたいのかを考えないと思わぬ展開に陥ってしまうので注意が必要です。
また、記事「これからの時代も公務員は安泰?歴14年の元公務員が思う将来性とは」では、これから求められる公務員像についても解説しているので興味のある方は読んでみてください。
【注意点①】「心の安定」がないと公務員として定年まで働くことができない
公務員の労働条件・環境がこのまま終身雇用ベースであったとしても、必ずしも定年まで働くことはできません。
なぜかというと、人間にはメンタルの問題があるからです。
メンタルを崩して病気休暇や退職してしまう人が実際にいます。
ここで1つ質問させてください
人はなぜ病むと思いますか??
「自分の思うようにならないから」ですね。
公務員問わず組織で働いていて、
- 仕事の裁量の問題
- 組織内でチームワークがとれない
- 結果を出しても認められない
こういったことは多々あります。
あと、公務員のノルマについても変わってきています。
公務員には民間企業のようなノルマがあるイメージはあまりないと思いますが、ぼくが公務員になった15年前くらいから仕事量は増え続けています。なぜかというと人員削減で1人あたりの仕事量が増え続けているんですね。
AI・ロボットの導入が進めばルーチンワークから解放され、政策を実行することに力を注げる環境になるかもしれませんが、今はかなり過渡期です。
また、先ほどお伝えした通り、「まちの安定」がないと「公務員の安定」はないので、
- まちの賑わい(観光客数)
- 住民満足度
などの数値化したノルマをクリアしていくことになるでしょう。
これを公表してブランドイメージを高めて勝負していくことになります。
ということで、公務員の働き方が大きく変わろうとしている時期なんです。
これまでの世間のイメージで「安定=公務員」と思って就職すると「こんなはずじゃなかった」となる可能性が大なので注意してくださいね。
▼国家公務員になりたいと思っている人への参考記事
参考記事:官僚のメンタル休職者は民間の3倍。国会対応、政治家の理不尽に翻弄される|ビジネスインサイダー
公務員とフリーランスの2つのワークスタイルを経験して感じたこと
仕事は、価値観・得意不得意・興味で選ぶべきです。
15年前に公務員になろうと思った時のぼくは、「安定」への価値がすごく高かったんです。
でも、公務員退職する前には「挑戦」とか「自己責任でやりたい」と言う価値観になっていました。
ロバート・キヨサキ氏の「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」で、この世界にワークスタイルは、
- 従業員
- 自営業
- ビジネスオーナー
- 投資家
の4つしかないと解説されています。
労働条件よりも、今の自分の価値観・得意不得意・興味で選ばないとミスマッチが起こりやすいんですね。
就職先に迷っている方は、ぜひ読んでみてください。
今ぼくはフリーランスで活動していますが、1日中好きなことに没頭しているし、裁量は自分にあります。
悩む暇がありません。この「悩む暇がない」っていう状態に身をおくことが大事だと思います。
まとめ:公務員の安定を望む大学生が注意すべきたった1つのこと
- 「まちの安定」がないと「公務員の安定」はない
- 「心の安定」がないと定年まで働くことができない
- 仕事はあなたの価値観・得意不得意・興味で選ぶべき
今回は、「公務員の安定」について解説させていただきました。
これまでの公務員の安定というと、「平等」というイメージが強いです。
- 給料や昇進が平等(頑張っても頑張らんでも)
- 仕事の割り当ても平等(適性とか職位は無視)
- メンタル壊しても平等(しんどい人への配慮少なすぎ)
これまでの公務員の「安定」に対しては、こういった感想です。
今後変わっていくと思いますが、過渡期ですね。
「もっと具体的に公務員の仕事内容や業界のことが知りたい」
「どんなシステムの中で働くことになるのか知りたい」
と興味のある方へ向けて、公務員歴14年の経験をもとに「グッバイ公務員」という本を出版しています。
この本を読むと、「自分には向いてない」と気付けたり、無駄な授業料(何10万〜220万円)とあなたの貴重な時間を公務員試験に費やさずにすみます。詳しくは下の関連記事を読んでみてください。
関連記事ついに出ました。公務員を目指す前に読むべきは過去問よりもこの本
HARU(@harumizuki423)
自己紹介公務員歴14年で退職しフリーランスへ。HARUの人生ストーリー