静岡県職員の自殺事件から元公務員が思う「役所の人手不足」とは

SPONSORED LINK
公務員志望のキヨさん
静岡県庁職員の自殺の件がニュースになっていて、役所の人手不足が深刻化しているということですが、その点について元公務員としてどういう実感がありますか?

 

こういった質問について、お答えします。 

 

この記事を読むメリット

  • 公務員の人手不足の実態についてのイメージが広がる

 

 

元県庁職員、公務員歴14年の

ストーリークリエイター

ハル(@harumizuki423)です。

 

質問いただいた話題は

こちらのニュースですね。

 

▼参考記事

静岡県職員、過去8年で41人自殺という異常な事態 職員労組は「人員不足が大きな原因」と分析

 

ちなみに、

「職員労組」というのは、

職員労働組合っていう

職員の働きやすさを守ったり

相談があれば聞いたり、対応してくれる

役所内にある組織のことです。

 

 

職員にアンケートもおこない

  • 働きやすさ
  • 上司
  • 残業時間
  • 休暇がどれだけ取れてるか

についての実態も把握してくれています。

 

 

そんな職員労組

人手不足が深刻化しているのが原因」と

言っているわけです。

 

今回は、

元公務員の立場から

「役所の人手不足」についての

考えを述べていきたいと思います。

 

 

SPONSORED LINK


 

 

役所の人手不足について

このニュースでは、

静岡県庁のことを次のように書かれています。

自治体職員1000人あたりの年間自殺者数(2015年)は、全国の都道府県・政令指定都市の平均値が0.18なのに比べ、静岡県は0.34と約2倍だ。

県の担当者は会見で、「自殺の原因は本人の健康状態、仕事、家庭など様々」と語っていたが、静岡県職員労組はキャリコネニュースの取材に対し、「人員不足が大きいのでは」との見方を示した。

労組の担当者によると、2015年時点で、年間360時間以上の時間外労働をした職員は1000人を超えていたという。元々予算あたりの職員数が少なかった静岡県だが、ここから更に人員削減を進めたため、職員一人にかかる業務負荷が大きくなっていたようだ。県は昨年12月、行政改革大綱の中にあった「職員数100人削減」の目標を取り下げたが、人手不足は依然解消していないという。

記事より引用)

 

前提として、

この中で、「年間360時間以上の

時間外労働をした職員は1000人を超えていた」

とあります。

 

勤務日が250日ほどあるとして

1日あたり1時間半未満と見えますが、

注意すべきは、これは残業を申告した時間であって、

実際に残業していた時間数とは限らないところです。

 

静岡県庁がどうかはわかりませんが、

役所では残業予算の都合もあり、

「残業は月〇〇時間まで」

職員が了解しているケースがあります。

 

つまり、「申請しても残業にならないなら

申告の事務手続きする方が面倒」となる人も

いるわけです。

 

なので、必ずしも、

こういう報道に出てくる「年間残業時間」

実態と合っていない可能性もあります。

実態はもっと残業しているわけです。

 

 

勤務時間内に仕事を終わらせることができてないのはなぜか

本来、採用説明会で説明される勤務時間は、

8時30〜17時15分と書かれていて

残業ありきではないですよね。

 

でも、役所で働き出すと、

これがくるってくるんです。

 

もちろん個人個人の能力の差や

AI導入をした上で人員削減をしているのかなど

問題はいろいろありますが、

勤務時間内に仕事を終わらせられないのであれば、

人手は足りてないわけです。

 

 

残業削減指導が行き過ぎている?

残業削減指導するも「声かけが行き過ぎ、かえって時間外勤務を申請しない人も増えた」

また、時間外労働の正確な把握が出来ていないことも原因だと指摘する。

「静岡県の定時は17時15分なのですが、2年前までの勤怠管理システムでは、残業を申請しようとすると、2時間後の19時15分がデフォルトで入力されている仕様でした。組合のアンケートでも『2時間を越えない場合は入力しない』と答えた人は半分いるなど、2時間未満の残業申請は心理的に躊躇われる状況でした。交渉によって、デフォルトの値は30分に改善できましたが、これがサービス残業の原因になっていたと思われます」 (記事より引用)

 

公務員時代、残業削減指導はありました。

2017年の夏頃からかなり厳しくなりましたね。

 

それまでは人手不足の分を職員が

残業をして対応していたんですけど、

残業申請も厳しくなりましたね。

 

こういう状態だと、家に仕事を持って帰ったり

する人も出てくるでしょう。

ますます正確な残業時間の把握ができなくなるわけです。

 

 

先ほども言いましたが、

残業申請時間数と残業実態は必ずしもイコールではありません。

タイムカードも切るタイミングを操作することもできます。

 

 

 

AI導入が進んでいないことも人手不足の原因

役所の仕事は文書主義です。

会議のテープ起こしや議事録作成や、

相談記録を記載したりなど、

アナログな作業で進めているのが実態です。

 

人手を減らすのであれば、

経営・管理者サイドが職員の仕事の効率化を

進めていく必要があります。

 

 

 

まとめ

  1. 残業の申告時間数と残業実態は必ずしもイコールではない
  2. 残業規制が行き過ぎると職員は萎縮し残業実態が把握できなくなる
  3. 人手を減らすのであればAI導入をするべき

 

 

肌感覚としても、

15年前に役所に入った時と今を比較すると

係員の数が減っていると感じます。

 

 

でも、AI・テクノロジーが進歩していても

その導入が遅れていて恩恵を受けにくい

職場という印象を持っています。

アナログな作業の部分はあまり変わってないですね。

 

 

決裁権を持つ年配の職員が、

テクノロジーへの苦手意識や

意図しない情報漏洩の心配なども

影響しているのかなと。

 

 

自浄作用が働きにくいのであれば、

経営については外部のコンサル、

「株式会社ワークライフバランス」などに

入り込んでもらっても良いのではないでしょうか。

 

 

それでは、今回は以上となります。

ありがとうございました。

 

 

ハル(@harumizuki423

 

 

 

 

あわせて読みたい

公務員歴14年の経験とこれからの生き方を綴った

ぼくの著書「グッバイ公務員」を全国の大型書店、

アマゾン、楽天ブックスなどで販売中です。

 

下のリンク先で、

はじめに〜第1章(50ページ分)を無料公開中です。

公務員の仕事内容や業界・システムに

疑問がある人はぜひチェックしてください。

 

▼関連記事

「グッバイ公務員〜チャンスの扉〜」

 

 

▼関連記事

静岡県職員が職場で自殺した事件から考える。公務員のパワハラ改善方法とは

厚労省不正問題から元公務員が考える!公務員のモチベーション低下の原因と対策とは

 

 

 

▼ハルのSNS

Twitter

Instagram

YouTube

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

▼この記事を今すぐSNSでシェアする▼

ABOUTこの記事をかいた人

HARU/ストーリークリエイター

35歳、2児の父だけど公務員歴14年で退職してフリーランスに。著書『グッバイ公務員』を書籍化するためクラウドファンディングを行ったところ、38日間で115人から609,806円を支援してもらいSUCCESS!!/”安定を捨てての挑戦”を身をもって示します。職業:ストーリークリエイター