▼ぼくが唐澤さんと関わりを持ったきっかけ
キッカケは、ぼくがYouTubeに配信した上の動画を見てくれたこと。
特に動画の最後の方で話している「ルイーダプロジェクト」のことについて興味を持ってくれました。
からっちさんも子どもたちが自分らしくいられる居場所や環境づくりをしたいと思っていて、そこで共鳴が起こったわけです。
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Contents
からっちプロフィール

からっち/唐澤俊和(@ich_bin_tk)
1989年6月20日生まれの28歳。
飲食店勤務/新潟県在住
▼特技
相手の好みや気分に合ったお酒や料理、音楽をオススメできること
▼趣味
日本酒/心理学/音楽鑑賞/ランニング/サッカー観戦
▼以下の2つのテーマでnoteでブログを更新しています。
- 火傷
- 親との確執
程度の差はあれ、身体的なコンプレックスや、親の期待や価値観を優先して自己表現ができなくて悩んでいる人は多いのではないでしょうか。からっちさんは、過去の自分と同じように悩んでいる子どもや若者に向けて記事を配信しています。
1歳の頃に負った、火傷の傷跡
からっちさんは、1歳の頃に首から右肩にかけて火傷を負いました。
母親が台所で料理をしている時、からっちさんに目を離したすきに、からっちさんが熱湯が入った鍋を倒して熱湯をかぶってしまったのです。その後すぐに病院へ運ばれて、数日間生死をさまよい、一命をとりとめました。
1歳の頃の出来事なので、当然記憶には無いといいます。物心がついた時にはその火傷の跡は自分のものとしてありましたが、小学校高学年になるとその火傷跡をいじられるようになりました。
小学校では、からっちさんの火傷のことはみんなが知っていましたが、中学校に進学すると出会うのはからっちさんのことを知らない生徒ばかり。
夏になり、初めてのプールの時間がやってきました。
唐澤さんは、今そのことを思い返すと、「周りの生徒のリアクションは“驚き”であったと思います」と言っているが、その時は「気持ち悪がられているとしか捉えられなかった」そう。
この出来事がきっかけで、
- 「火傷を見られたら嫌われてしまう」
- 「いじめられる」
と思うようになってしまい、服は首元まであるものを着て、火傷跡を隠すようになりました。
同居する「両親と祖母の確執」の中で育った
また、からっちさんの母親は、「父親vs祖母」との関係に悩んでいました。
からっちさんが子どもの頃、父親と祖母が向き合って話していた記憶は全くなく、怒鳴り合っていた記憶しかなかったそう。
祖母が父親に「あーせこーせい!」と口を出すと、 父親は「うるせぇ黙れ!」と反撃。すると祖母は「親にそんな口をきいて、ダメな息子だ」と人格否定を始め、父親の弟と父を比較し、「あの子なら◯◯なのにねぇ」と言う。すると、父親はそそくさとその場から立ち去っていたそう。
そんな光景が、毎日夕食時のリビングで行われていたのです。からっちさんと母親からすると、どれだけ気を遣っていたか計り知れません。
そんな中、からっちさんは「プールの出来事」があったその夜、母親にホンネを話しました。
すると、母親はからっちさんがそこまで悩んでいるとは思っていなかったようで「私のせいでごめんね」と大泣きしたそう。
この時、唐澤さんは次の2つのことを決心しました。それは…
- 火傷跡の悩みは自分で抱え込む
- 母親を守るためにも、自分が家族を仲裁する役割をする
ということでした。
その後、両親や祖母、親戚などから嫌われないように取り繕う日々を送りますが、既にからっちさんは「ある感情」に取り憑かれてしまっていたのです。
(嫌われることが怖い…)
他人の気持ちに敏感になり、自分の気持ちを押し殺して優先してしまうクセが付いていたのです。そして、 ”自分の本当の気持ち”が分からなくなってしまいました。
本心を打ち明けることができない。
周りの目を気にして自分をさらけ出すことができない。
一人で悩みを抱え込みすぎて鬱状態になったことも。
中学生の時点で、火傷跡のことと、自分の本心にどう向き合ったらいいのか分からなくなっていたのです。「人から好かれるためには、自分の悪い面を見せてはいけない」と思い込んでしまっていたのです。
からっちさんが22歳の時に差し込んだ、一筋の光
当時交際していた彼女がからっちさんに次の言葉をかけてくれたのです。
「(火傷の跡)隠さなくていいよ、大丈夫」
それまで悩み続けてきた火傷跡を、受け入れようとしてくれる人の存在。しかし、大好きな彼女に嫌われることを怖れ、その気持ちを拒んでしまい、フラレてしまいました。
自分のことを「好きでいてくれている」彼女のことは受け入れても、火傷跡を見せることで自分のことを「嫌いになるかもしれない」彼女のことは受け入れられなかったそう。
「相手が愛そうとしてくれたのに、こちらは愛することを拒んだのだから、失礼すぎる話ですね」とからっちさんは言います。
しかし、この出来事をきっかけに、からっちさんは「愛」について学び出したそう。
愛は恋人同士だけで成り立つものではなく『自分を愛すること(自己愛)』も愛の1つ
からっちさんは、周りから嫌われることを怖れていましたが、自分の体の一部であるはずの、火傷跡を”悪者”として嫌っていました。
周りには「僕を嫌わないで!」と思っているのに、自分で自分のことを嫌っていた。つまり、「自分がされたら嫌なこと」を、自分自身が、自分に対しておこなっていたのです。
それはすごく自己中心的なことだと気づいてからは、「自分を嫌うこと」を止めたそう。
「ただ、そこにある」という、火傷跡の存在を認めて受け入れ、人生をやり直そうと決心したのです。
自分を認めることで、自分の気持ちに余裕がでて、自分の視点が変わる。火傷跡があろうがなかろうが、僕のことを大切に思ってくれている親や友達の存在に気づくことができるようになりました。
自分自身が変わったことで、自分のことを大切にしてくれていた人たちの思いに気づくことができたのです。
自分で抱えているコンプレックスを誰かに委ねて『愛されること』を待つことより、自分で自分のことを『愛すること』が大事
生活は、愛されることを待っていた頃とは一変。
自分のことを愛するようになると、『自分の幸せが溢れた時』に、他人のことを自然と愛せるようになったそう。
「他人のことを愛せるようになると、自分が嫌われなくなる。自分を愛そうとしてくれる人を嫌いになる人なんて、そうそういない。嫌われたくないというコンプレックスは、自分を愛することで、克服できるんです」とからっちさんは言う。
コンプレックスを克服するプロセスで得た経験を活かす
からっちさんは、コンプレックスの克服のプロセスを”強み”として捉え、「自分だからこそ何かできることがあるはず」と考え、
- 自分の気持ちを親に理解してもらえなくて、寂しい気持ちを抱えている子ども
- 他人の目ばかり気にして、”自分”が分からなくなっている親や子ども
- 子どもの気持ちや、子どもが何を考えているのか分からない親。
そんな人たちに向けて、僕の思いや考えを必要としてくれる方々の力になりたい!」と思うようになり、2018年5月からnoteで記事の配信をスタートしました。
からっちさんからこの記事を読んでくれた人へのメッセージ

「あの子が何を考えているのか分からない」
「私はこんなに言ってるのに、なんで聞いてくれないの?」
こんな気持ちを抱えている親は多いと思います。
一方で子どもは「ウチの親は分かってくれない」と、親と同じような悩みで、親の気持ちが分からずに悩みを抱えています。
なぜこうも気持ちが行き違ってしまうのか。
それはどれだけ相手のことを想っても、気持ちが『伝っていない』からです。
決して、
「相手は自分のことを想ってくれてない」というわけではありません。
お互いが見ている景色が違うだけ。
自分の気持ちが先走って、
『相手の気持ち』が見えなくなると、その気持ちは伝わらない。
どれだけ回数を重ねても、どれだけ想いがこもっていても。
お互いに相手のことを想い合っているはずなのに、伝わらないのは切ないですよね。
相手の気持ちが分からない時は、ぜひ『自分の気持ち』にとことん向き合ってみてください!
自分の伝えたいことが、相手に『伝わること』を追い越してしまっているかもしれません。
1人で向き合えない時は周りの助けを借りた方がいいし、少なくとも僕は力になります!
自分の伝え方が変われば、相手から見える自分の姿も変わる。
その結果『相手を変える』ことになります。
悩んで分からなくなったら、『相手の心に響く伝え方』を一緒に探しましょう。
きっとあなたの想いは伝わるし、気持ちを分かってもらえます!
読んで頂き、本当にありがとうございます!
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編集後記
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