“リスクの高い研究”にチャレンジできる世界へ! 米川雄基の人生ストーリー (後編)

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バイオの研究者を志し研究に励んでいたが、その後「研究をビジネスに変える」と思いたちコンサルティングファーム、商社の道へ進んだ米川雄基。

順調にキャリアを積んでいたように見えたが、商社を辞めて36歳で起業することを決意。

インタビュー後編では、「やりたい仕事」に打ち込んでいたはずの商社を辞めて起業に至った経緯や、これから立ち上げる事業の内容、お金のことなど、起業のリアルな事情を聞いた。

 

▼「前編」の記事

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ITのテクノロジーで、バイオの研究を効率化させられないか?自分が考えるサービスは、探しても見つからなかった。

Q:商社では「研究者のサポートをする」という、まさに自分がやりたかった仕事をされていて、おそらく商社勤務であれば安定した収入もあって、順風満帆な生活を送っていたように感じるのですが、そこで働いたままでは思うように活動できなかったんですか?

米川:住商ファーマには7年半勤めていたんですけど、困っている研究者に海外の「バイオベンチャー」を紹介するときは、アナログ的というか、一つ一つの問い合わせに手作業で紹介して、つないでいたんです。

国内には製薬企業だけで約2万人の研究者がいて、バイオベンチャーも世界に数万社はある。その中でいち担当者としては、特定の 5〜10 社程度のバイオベンチャーしか紹介できなくて…紹介できる技術の数に限界があったんです。7年半の在籍期間で、200程のプロジェクトに関わることが出来たと思うんですが、一方で、例えば一生かけてこの仕事に取り組んだとしても、せいぜい2,000プロジェクト程度しかサポートできないと思って。

「困ってる研究者がたくさんいる……なんとかしてもっと効率を上げられないかな?」って、1年ほど前から思い始めたんですね。

それにはITのテクノロジーを取り入れる必要があって。そういうサービスを提供している企業があれば転職したいなと思って探してみたんですが、これが見つからないんですよ。日本だけじゃなく、海外も探しました。この際日本で働かなくても、海外勤務になってもいいやって。GoogleとかIBMとか、IT系の企業でバイオに参入してきている企業なら似たようなサービスをやっているんじゃないかとも思って人づてで話を聞きにいったり。ただ、どの企業も自分が思うような事業は手がけていなくて。

そこで逆に、「どこにもないなら、自分で創ればいい」って思ったんです。

 

 

Q:簡単に言ってますけどそう思えるのがすごいですよ(笑)それですぐに起業しようと思われたんですか?

米川:いえ、もちろん起業も一つの選択肢としては考えましたが、それよりも先に「自分で手を動かして、本当に出来そうかどうか、まずはやってみよう」と思って、プログラミングの勉強を始めました。

こんなサービスがあれば研究者にとって便利だろうなというイメージがあったので、とにかく独学でプログラムを組んでみて、海外のバイオベンチャーの情報を集めてみて。過去にエンジニアとして働いていた時期は少しだけあったんですが、初心者に毛が生えた程度の経験だったので、ほぼゼロからのスタートでした。

本を読んでプログラムを組んで、そうすると分からないことが山のように出てきてまた調べて…の繰り返しでした。そうすると、最終的に自分がやりたいサービスを実現しようと思うと、とても休日に片手間にやっているのでは無理だなと。それからは真剣に起業するべきかと考え始めました。

 

 

仲間を探そうと動き始めたがエンジニア探しは難航。一方で「それでもやりたい」という気持ちは変わらなかった。


Q:だんだん起業の方に気持ちが傾いていったんですね。まずエンジニアの仲間を見つけて、そのあとで起業しようとは思わなかったんですか?

米川:それがベストなんですが、実際のところまだ見つかっていないのが現状です。起業を考え始めたタイミングで、一緒に事業を作っていける仲間を探したい、エンジニアの方に入って欲しいと思って色々動いてみたんですね。

 

米川:「yenta」っていうビジネスマッチングアプリを使って、エンジニアの方と会って話をしたり。人づてで紹介してもらったり、起業系のイベントに参加したり。何人か興味を持ってもらえたりもしたんですが、みんなそれぞれ今の仕事や生活がある。

まだ全く始まってもいない事業なので、冷静に考えて、上手くいく確率よりも失敗する確率のほうが当然高いわけです。そんな状況で無責任に誘うのも気が引けたりもして。

正直まだ、エンジニアは見つかっていなくて、自分でコードを書いています。

 

Q : そんな状況でも起業に踏み切った。やっぱりやめようかなとは思わなかったですか?

米川:不思議なことに、やめようとは一度も思わなかったです。独学で勉強して、正直勉強すればするほど先は長いなあと感じましたが、でもやめたいとは思わなかった。むしろ、日に日に「いつかきっと作れる」と強く思い始めました。最悪一人でも、なんとか初期のプロダクトまでは立ち上げられるんじゃないかと。

ITのチカラを借りたいと思っていますが、自分はバイオ出身です。それなら、自分がまずITの世界に飛び込もうと。そうすると、ITからバイオに飛び込みたいエンジニアと、きっと出会えるだろうと思っていて。

バンド演奏写真

バンド演奏写真:やりたいことを諦めないルーツは学生時代から培った「ロック」の精神にあるのだろう

米川:「こんなものが作りたい」と口で言うだけじゃなくて、「こんなものがあります。実際に研究者の役に立ってます」という段階まで行けば、「一緒にやりたい」というエンジニアが出てきたときに、自分も自信を持って「きっと上手くいくから、入ってくれ!」と誘えるなあと思って。

でも、やっぱり一人だと時間がかかるので。

話を聞いてみたいという方は、今すぐにでも連絡をもらえたら有難いです(笑)。

Q : どんな事業内容なんですか?

米川:先程少し話に上がりましたが、バイオベンチャーは世界中に数万社はあります。ある研究者が「こんな技術を探しています」と質問したら、「ありますよ」と数万社の中から適切なバイオベンチャーを提案できるサービスを作りたいと考えています。

サービスイメージ

「パンゲア」のサービスイメージ図

 

Q:起業するとなると資金の問題もありますよね?どんな風に準備されたんですか?

米川:10年くらいかけてコツコツ貯めていたお金が1,000万円あったので、それを自己資金にしました。ぼくの実家は、両親や祖父母と一緒に暮らしていたんですけど、家族みんな「質素・倹約こそ真理」みたいな性格で。

当時は、友達が親戚からもらったお年玉を全部自由に使えるのが羨ましかったですね。米川家は一度親が全額回収して、子供に選択権はなく強制的に貯金されていました(笑)。実家の教えが染み付いていたのか、社会人になってから貯金は少しづつ続けていました。両親には感謝しないといけないですね。

 

 

 これからの夢・目標

Q:これからの挑戦を応援しています。最後に、あらためて今後の抱負をこの記事を読んでいる人に向けてお願いします。

米川:この記事を読んで初めて生物・バイオの研究の現状を知った方も多いと思います。この分野はまだまだ発展途上の研究領域ですが、その分、ポテンシャルも高いです。

また、もしかすると将来起業しようと、起業に興味を持ってこの記事を見ている方もいらっしゃるかもしれません。ぼくもまだ起業したばかりで事業を進めるのはこれからですが、起業をするまでの経緯について何か参考になることがあれば嬉しいです。

一つ伝えたいメッセージとしては、「起業したい」と自分が声に出すようになったら、助けてくれる人がいっぱいいたことですね。

サラリーマンの時と本質的なことは何ら変わらなくて、大企業で勤めていようが起業しようが一人で出来ることってやっぱり限界があって、お客さんであったり、周りの応援してくれる人たちに支えられながら、ビジネスをやっていくってことなんだなあと感じています。

そして、今はまだ一人ですが、これからこのプロジェクトに役員や社員っていう、チームが増えていく。

起業って、思ったよりも孤独じゃないなと今は感じています。

 

国内の研究者が一人で悩まず、アイデアを出すことに集中できる環境を作り、研究を効率化するサポートをする。その結果、研究者がリスクが高い研究に挑戦できるようになり、これまで治らなかった病気が治るなど、社会にとって大きなインパクトを起こせるように頑張っていきます。

家族や友人、大切な人には健康で元気でいてほしいじゃないですか。

 

▼編集後記

研究者として成果を出せなかったものの、コンサルティング会社や商社で独自のスキルや経験を積むことで、米川は生物・バイオの分野で新しい扉を開いた。

社会への情熱と思いやりを併せ持った彼の挑戦が始まる——。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

HARU/ストーリークリエイター

35歳、2児の父だけど公務員歴14年で退職してフリーランスに。著書『グッバイ公務員』を書籍化するためクラウドファンディングを行ったところ、38日間で115人から609,806円を支援してもらいSUCCESS!!/”安定を捨てての挑戦”を身をもって示します。職業:ストーリークリエイター